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講演会「子どもの脳、親の脳に必要なこと ~個々の脳のレベルに合ったトレーニング~」

  • 更新日時:2021/03/05 (金) 14:57
  • 講演会
講師
篠原 菊紀 氏(公立諏訪東京理科大学教授)
講師プロフィール

公立諏訪東京理科大学 情報応用工学科教授 医療介護健康工学部門長
茅野市縄文ふるさと大使

日常的な場面での脳活動や確率的条件と快感のかかわりを研究しているほか、中高年の脳トレや子供の教育方法などについてマスコミでの解説や著書も多い。

フジテレビ「今夜はナゾトレ」、BSフジ「脳ベルSHOW」、
NHK「チコちゃんに叱られる」「子ども科学電話相談」「ごごナマ」、
日テレ「頭脳王」、SBC「ラジオJ」などで解説や監修。

著書としては「子どもが勉強好きになる子育て」(フォレスト出版)
「もっと!イキイキ脳トレドリル」(NHK出版)
「中高年のための脳トレーニング」(NHK出版)
「クイズ!脳ベルSHOW 50日間脳活ドリル」(扶桑社ムック)
「ナンプレシリーズ」(永岡書店)
「高齢ドライバー脳活ドリル」(二見書房) 他多数

開催日時
令和2年11月28日(土)16:00~17:30(受付は15:30から)
開催場所
高岡市生涯学習センター(ウイング・ウイング高岡)
高岡市末広町1番7号 TEL 0766-20-1800
演題
子どもの脳、親の脳に必要なこと ~個々の脳のレベルに合ったトレーニング~
講演会の形態
リモート講演会(ライブ配信ではありません)
対象
富山県内PTA会員及び県民の方
※入場無料 会場へは当日の入り口案内板を見てお越しください。

 富山県PTA 親子安全会主催の講演会は、コロナ禍の中、感染拡大防止対策を十分とった上で、第8 回富山県PTA 会員大会とともに高岡の地で開催されました。今年度は「チコちゃんに叱られる」「今夜はナゾトレ」でおなじみの脳科学者(ご専門は応用健康科学)篠原菊紀先生をお招きし、新型コロナウイルス感染対策として事前に収録した講演動画を会場の数か所に分散して上映する「リモート講演会」としました。また後日、講演動画は期間限定でYouTube上でも公開させていただきました。

ワーキングメモリを使って脳を鍛えよう

 講演の最初では、ワーキングメモリ課題に参加者がチャレンジすることになり、いくつの言葉を覚えられるかをテストしました。会場の皆さんは苦戦しながら、どのような頭の使い方が大事かを体験しました。ワーキングメモリとは情報や記憶を一時的に脳にメモして、考えたり行動したりする機能です。脳を鍛える基本はワーキングメモリを使うことにより、メモリの容量は増え、子どもはIQ が増えることになります。どういうタイミングでワーキングメモリを使うと記憶効率が高まるかでは、覚えた直後が大事で、学校の試験が終わった直後にしっかりと復習することで1 年後に成績が伸びていきます。勉強の復習をするときは、今日、明日、1 週間後、1 ヶ月後と間隔を決めて適切に行うことによって脳には覚えやすくなります。
 記憶を定着したい場合は、ワーキングメモリを使うことが大事です。

ほめ方で変わる伸び方

 他人のテスト成績を見る機会を与えた時、テストに対して取り組む努力をほめられた子は自分よりも成績がよい人の解答を見ることを選び、その後も難問にチャレンジする傾向がありました。成績のよさや賢さをほめられた子は自分よりも成績が悪い子を選んで自分の自尊心を守ろうとしました。これがいじめに発展していきます。子どもは存在をほめられることと行動をほめられることが大事です。日本の子どもは、世界の中では自己肯定感が低いと言われています。「ほめ写プロジェクト」では子どものかんばっている写真を撮ってリビングに貼って子どもをほめる実験を3 週間行い、どうやったら子どもの自己肯定感が伸びるかを研究しています。自己肯定感は脳の腹内側前頭前野の活性化が関連しており、このプロジェクトでは自分で写真を見てよりよいイメージをもつことで子どもの自己肯定感が高まっていく結果がしめされています。

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